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俺!道明寺誠!!5歳!!

 

言っとくがこの俺様はもてるんだぜ!

 

この容姿!財力を兼ね備えていれば当然だけど・・・あいにく俺の好みは決まっているんだ!

だから女の子に今の所は興味はない!

 

俺の親友たちも持てまくっている!当然だ!俺達はF4!!

パパ達がそう呼ばれていて
赤札とか言う馬鹿な遊びをして俺のママに根性をたたき直された!

 

パパは馬鹿だから、そんな事をしたみたいだけど俺達はそんな事はしない!

帰りの時間仲間たちが話しかけてきた。

 

「「誠!今日俺んち来ない?ママとおばあちゃまがね!ケーキ焼くんだよ」」

 

この双子は美作家の双子の男。

 

あきらおじさんと滋おばちゃんの子供だ!

 

名前はひらがなで『こう』と『ゆう』

 

おせっかいやき!

 

「今日はパス!今日はお母さんが遊んでくれるんだ!」

 

「甘えた!誠君!甘えたではいけないよ〜お兄ちゃんは心配!」

 

茶化しながら言ってくるのは・・・西門龍一郎。

 

総二郎おじさんと優紀おばさんの子供。

 

「甘えれるうちに甘えとかないと野獣がかえって来るんだよ!!文句あるのか?」

 

睨みつけるとこいつらは苦笑して『お前も苦労するな』といった。

 

そう・・・俺は苦労する子供だ。

 

 

 

 

「ママ〜〜〜♪ただいま〜〜〜♪だっこ♪」

 

そう言ってママに抱きつく!!いいにおい!ダイスキ!!アイ・ラブ・ユー♪

 

「誠。おかえり!今日も元気にあそんだの?」

 

優しい声で聞いてくる!!俺も笑顔で答えるんだよ!

 

「うん!みんなと!モテモテ選手権やったら俺が一番だった!凄いでしょう!」

 

ふんぞり返っていったらママは?マークを浮かべて俺に聞いてくる。

 

「なに?それ?」

 

「えっとね!!女の子たちにF4の中で誰が一番か!投票してもらった!俺が一等賞!

リーダーだからモテモテ!心配しなくても俺はママが今の所一番だよ!」

 

「・・・そ・・・う。ありがとうね。」

 

「変なお顔?ママ〜どうしたの?ママ〜?俺聞いたんだ!

ママ今日病院いったんだよね!どこかいたいの?」

 

ママに何かあったら俺は死んじゃう!!

 

俺の心配をよそにママは笑ってこういったんだ!

 

「大丈夫だよ。あのね!」

 

その後の言葉はうれしかったんだ!!俺のお願いが叶ったらしい!!

 

やった!!その日はママに甘えに甘えて過ごした。

 

 

 

 

ママとご飯を食べていたときに・・・いや〜な足音

猛獣パパのご帰宅のようだ・・・今日はいつもより早い。

どうせママの妊娠の事を聞いたのだろう・・・

バンッとドアが開き満面の笑みで俺なんか無視してママにただいまのキス

この光景はもう見慣れているけど・・・気に喰わない事も変わらない!!!

 

 

「パパ!!!ママを放せ!!!ママが死ぬ!!妊婦を敬え!この!!!」

 

蹴りながら言ってやってもこの男はニヤニヤ顔でママにキスする。

 

憎たらしい!!憎たらしい!!

 

「わるいなぁー誠。つくしは俺のだぜ!お前なんかに渡すかよ!」

 

「何が俺のだ!!!俺はママの事良く知っているもん!勝負しろ!!」

 

「するかちもねぇーよ」

 

ムカツク!!!

 

この男!!!

 

「はは〜ん。子供の俺様に負けるのが怖いんだ・・・負けたらかっこ悪いし

情けない!父親の威厳丸つぶれ!俺はどうでもいけど・・・負け犬!」

 

するとパパの顔が鬼になる。

 

「なんあんあ・・・なんだと!!!誠!!勝負だ!!!」

 

呆れ顔のママを無視してパパといざ男同士の勝負!

 

「誠!!つくしの誕生日は!」

 

「簡単!12月28日」

 

「・・・っち!正解!まぁー当然だな」

 

今度は俺だ!

 

「パパ!ママの好きな色は?」

 

「そんなの決まっている!青だ!!ちょろい!ちょろい!」

 

偉そうに・・・いうな!。

 

「じゃー誠!!つくしの好きな食い物は?」

 

「オムライスとキャラメルパフェ!

この前ウサギ屋でママと二人っきりで
食べさせあいっこ!!したんだ!!いいだろう!!!」

 

パパの顔に青筋が浮かぶ!こえっ・・・般若だ!!

 

「くそっ!!!生意気な!!じゃ・・・これはどうだ?

俺はよく〜しってるぞ♪つくしの安全日は?」

 

安全日???

 

なんだそれ?交通安全?じゃねーよな。

 

俺が考えている最中パパは勝ち誇ったような顔・・・。

 

「わかんないんだな!!あったりめぇーだ!!ちなみに危険日は――」

 

パパが何か言おうとしたとき!!お見事!!ママのパンチ!!

 

パンツ見えたよ!白だね〜♪

 

お顔は赤いけど・・・たこみたい!

 

「この!!!馬鹿!!!なに誠にいってんの!!!最低!!!

誠!!そんなの知らなくていいの!!」

 

えっ・・・俺が知ったらママ困るの?

 

きっとはずかしことなのかな?

 

「うん!ママァ〜僕知らない事にするよ。パパと違っていい子だからね~♪」

 

「そうね。司とは違って」

 

ママがコクコクと頷いているのをパパが青筋を立ててみていた。

 

「なんだよ!!それは!!!誠!もう寝ろ!」

 

「イヤだ!ママとお風呂はいる!」

 

「ダメダ!つくしは俺と入る!!!お前は寂しく一人で入れ!」

 

「パパこそ一人で入れ!マァマァ〜僕と一緒にお風呂であそぼうよ。

ねっ?いいでしょう?おねがい・・・聞いてくれるよね。」

 

極上の笑みで言う。

 

ママはこの笑顔に弱いことを俺はよく知っている・・・ほら・・・お顔が赤くなって・・・

 

「あっ・・・そうだね。」

 

「ありがとうママ」

 

「何だよ!!!誠!!!こっちに来なさい!ぶっ殺してやる!」

 

実の息子に言う言葉じゃないな!!!

 

ったく!!!仕方がないパパ!

 

「イヤだ〜〜マァマァ〜僕こわ〜い♪」

 

ママのスカートの中に隠れた。

 

「ぎゃっ!!まこと!!!どこに顔いれてんの!!!」

 

直ぐに引っ張り出されて頭を小突かれた。

 

痛い・・・別にいいだろう・・・顔入れるぐらい!

 

頭をさすりながらパパを見ると・・・あーあ・・・これ以上いると命がない。

 

俺は早々と退散した。お風呂は子供のパパの為に一人で入った!!!

 

俺はおにいちゃんになるからな!!!フッ!楽しみだ!

 

 

 

次の日俺は幼稚舎で衝撃の事実を知っちゃった・・・

 

 

ガガガーーーーン

 

 

そうなるのか?そうなるんだ!!妹がいる子達に聞いたんだ!!

 

どうしょう!!!まじでショック!

 

その日の夜、ママは実家に泊まるのでいない・・・

 

猛獣パパと二人だ(使用人はいる)

 

ボーッとしている俺に声を掛けてきたパパ。

 

 

「おい!誠!どうした?何かあったのか!」

 

「・・・パパ・・・一番になっちゃうの・・・」

 

涙をこらえて言う。

 

「何が一番なんだ?」

 

「赤ちゃん・・・」

 

「赤ん坊?」

 

「俺!聞いたんだ!!

赤ちゃんが生まれちゃうとパパとママはそっちの方に
気を取られ!

僕の事はどうでもよくなるんだって!!

『それは地獄のようだ』って言ってだ!!!俺・・・一番じゃねーといやだ!!!」

 

大声でなく。

 

「お・・・い。泣くな」

 

「だって一番じゃなくなる!俺の事無視する!妹はいるけど!そんなのはいやだ!!!」

 

「誠」

 

パパが静に話しかけてきた。

 

「な・・・にっ・・・」

 

「確かに一番になるかもな。赤ん坊が!」

 

さらにショック!!!

 

「ワワアッツツーーーーン!!!!パパの馬鹿!!!!」

 

「馬鹿とは何だ!!!・・・誠。でもお前はお兄ちゃんの一番になれるんだぞ!

お前が俺とつくしの最初の子!!!

だという事には変わりないし、俺とつくしも
お前の事をのけ者にしたりしねぇーよ。

パパは誠大好きだよ。もちろんつくしも!」

 

お兄ちゃんの一番!そうかぁ!僕が最初なんだ!ママのお腹独占したのも!

 

何だかうれしくなってきた!

 

「わかったぁ〜じゃ!俺いい兄ちゃんになる為修行する」

 

「はっ??修行。」

 

俺はコクコク頷く。

 

「俺の妹はパパに似てなくてかわいいから、

変な馬鹿虫が寄り付かないように
強くなるんだ!」

 

「まだ・・・男か女か・・・」

 

「女だもん!俺そうお願いした!!!パパはいいのか?

ママにそっくりな赤ちゃんが
おおきくなって、誰かにとられるんだよ!!!俺はいやだ!!!」

 

「!!!!取られる!!!!イヤだ!!!」

 

「うん!そうでしょう!ねぇーパパ!僕良い事。

僕達はかっこいいから
僕達が一番である事を妹に教えて、

他の男なんかクズだとおもわせればいいの!!
そうしたら、一緒!」

 

司は納得した。

 

単純・・・こういうところは親子である。

 

「確かに俺達はかっこいい!そうだな!!!俺の娘が俺以外にほれるなんてありえねぇー!!」

 

「そうだ!!こんなに良い男が家にいたら周りの男なんて目じゃない!」

 

二人で満足そうに笑った。

 

 

 

でも・・・子供の将来はわからないものである。

数ヵ月後産まれた道明寺家の娘、梓。

男二人はメロメロである。

だがこの子もつくしの子ということに二人はわかっているのだろうか?

梓の小さな恋の物語が始まるのは数年先になるようだ。

そのときのこの二人の暴れっぷりを想像すると・・・怖い。

 

 

 

 

 

おまけ

「おい!つくし!!!あきらの所も女!総二郎の所も女が生まれたんだってよ!

F4の女版!!まぁー3人だが俺の娘の・・・あ・ず・さ・ちゃ〜〜〜ん♪がいちばんだけどよぅ〜」

「はぁ〜司。梓寝たところだから起さないでよ」

「大丈夫だって!お前と同じでよく寝てる!チョットやそっとじゃおきねぇーよ」

そう言って頬ずりする夫を呆れながら見ている妻つくし。

あーあ・・・ちびっ子F4だけでも英徳を騒がしているというのに・・・

女版F3まであられたらどうなるんだろう??嫌な予感がする。

つくしの勘はあたる事となる。

この娘たちが英徳のかわいらしい花になる事は3年後の事であり、

父親どもを
悩ませる発言を繰り返す事をこのときは、まだ知らない・・・。

 










 

あとがき

 

書いちゃいました~

『俺の宝物』の続編です。梓ちゃんが生まれる前の一こまです。

つくし争奪戦!!!が毎日繰り返されている道明寺家。にぎやかでいいんだけど

つくしは大変だろうなぁ〜梓ちゃんも将来苦労しそう・・・

梓ちゃん!ファイト!!君の初恋の相手はウフッ♪つくしの遺伝子は受け継がれています〜。

そのお話はまた今度かきたいなぁ〜と考えています。

                           楪

 
 
 
 
俺とパパの勝負